上手な交渉術を身につける
お店によって、場内指名の交渉を勧めているところと、そうでないところがあります。指名のおねだりがNGのお店では(特に銀座のクラブなど)やってはいけませんが、場内指名を推奨されているお店なら、トークの仕上げに指名をお客様と交渉します。
交渉というと重たいイメージがありますが、難しいことはありません。といっても、「指名をください」と直接言うのではありません。お客様の方から指名をくれるように仕向けるのが、キャバ嬢のテクニックです。
今日は場内指名を取るテクニックを紹介します。
「ここにいていい?」アピール
「もっと話していたいけど、他の席に呼ばれるかも」「ここにいたいけど、他の女の子とチェンジした方がいいですか…?」などと、上手に「ここにいたい」「ここにいてもいい?」的なアピールをします。
それだけではなく「他の席に移動する」可能性をちらつかせて、「指名すればここにいてくれる」ことをお客様に意識させます。
選択の余地を与える
「他の子も呼べるよ」などと、お客様に選択の余地を与えるのもあえてやるのであればアリです。
人間は困った動物で、直接「私を指名して!」などと強制されると、反発を覚えるものです。反対に「他の子にする?」と聞かれると、「自分が選べるのだ」という優越感が生まれます。
その余裕が、「いや、キミにする」という選択に繋がるかもしれません。
もう一つ、人は目の前にいる相手に対し、無意識に「好かれたい」という願望を持っています。そのため、自分の手持ちのカードの中で、一番いい札を切って、相手の好意を得ようとする性質を持っています。
トークで十分に信頼関係を築けていれば、場内指名を貰える可能性はかなり高くなるでしょう。
他の女性をすすめるのも一つのテクニック
お客様の関心が自分より他のキャストにあった場合は、「あの子、気に入ったなら指名してあげて」とお勧めするのもアリです。仮に自分に指名が入らない結果になっても、問題ありません。
たとえその場の指名は逃したとしても、逆のパターンになったとき、他のキャストからパスが回ってくる可能性が増えるからです。他の女性との人間関係を作ることがこういう場面でリターンとなって返ってきます。
お店としては、全体の指名率が上がることが望ましいので、他のキャストに協力する姿勢は、「自分のことだけでなく、店全体の利益を考えられる子だ」と評価されるはずです。
となると太客になりそうなフリー客を、お店の側が積極的に席につけてくれるようになる可能性が出てきます。