一流のホステスになるためには?
顔の美しい人、抜群のスタイルを誇る人は、黙って座っているだけで場の空気を変える力を持っています。もちろん銀座クラブのホステスでもそのような女性は有利ですが、それだけでは固定客はつきません。
逆に見た目は地味だったり、取り立てて特徴がなかったとしても、能力次第でNo.1になることも可能なのです。お客様に指名していただき、何度もお店に通っていただくためには、何が必要なのでしょうか?
観察力
あらゆる接客業・営業に必要なのが、観察眼です。
それは銀座クラブでも同様で、目の前に座ったお客様がどういう性質の人で、何が好きなのか、しっかり観察しましょう。
また服装などの外見には、その人がどんな人なのかを知らせる様々な情報が含まれています。社会的な地位や、懐具合も伺えますし、どういう趣味なのかが分かる場合も多いですよね。
しっかり観察して、そのお客様の特徴を覚えておけば、会話の引きだしを増やす役に立ちます。ツボをついた話題を投げかけて、お客様に「面白い子だな」と思ってもらえれば、次に繋がる可能性がぐっと高くなります。
距離感
お客様の隣に座ってお酒の相手をするホステスの仕事には、お客との微妙な距離感がとても重要です。その場を楽しんでいただくために、盛り上げることももちろん大切です。
社会的地位のあるお客様は女性にチヤホヤされることに慣れていますので、マニュアル通りの接客よりも、素の顔を見せたり、本音を漏らしたりするのが喜ばれることもあります。
もちろん銀座のクラブでは、節度と品格も必要です。お客様の方でも、銀座での遊び方を心得た人は、ホステスにボディタッチしたりはしません。ホステスの側も、下品な接客はNGとしている店が多いです。お客様と恋愛関係になることで指名を取るホステスもいますが、そうした関係は長続きしませんし、固定客を増やすことにも繋がりません。
深すぎず、浅すぎず、適度な距離を保つのが、クラブで気持ちよく遊んでいただくために必要なのです。
気配り
複数のお客様を相手にするときには、どのお客様にも目配りを行き届かせる「複眼」の視点も大切です。
好みのタイプのお客様ばかり相手にして、お連れのお客様を手持無沙汰にさせるようでは、一流のホステスとは言えません。トップクラスのホステスともなれば、一晩に自分のお客が大勢来店することもあります。
そのすべての席にまんべんなく目を配り、どのお客様にも楽しんでいただけるよう、采配を振るう技量も問われます。
とは言え目の前のできることから始めることが重要で、自分がついた席のお客様の全員に楽しんでいただけるよう、絶えず気配りするところから始めてみてはどうでしょうか。
銀座の高級クラブでは同伴ノルマもありますし、ママや係の女性から厳しく指導されることもあり大変な世界ですが、その分富裕層のお客様をお迎えするにふさわしい接客術を身につけて、ただの収入アップだけではなく、将来につながる人脈形成につながる可能性もある、夢のある空間です。