「高収入=銀座クラブ」のイメージ
銀座の高級クラブで働くホステスと言えば、高給取りのイメージがあります。確かに、稼げるホステスだと、一か月に数千万単位の収入を得ることもあるようです。
ただし銀座のクラブホステスの収入は、勤務体系によって異なります。大きく分けて「ヘルプ」と「係」によって違うので、その違いを解説します。
ヘルプの場合は?
お客様を持っていない女性は、最初「ヘルプ」として接客にあたります。日給3万円前後からのスタートが一般的です。実働時間は4時間程度なので、ナイトワークの中でも高めです。
ただし席についたお客様の売上が反映されるのは、そのお客様を担当している「係」であるホステスだけです。ですので、接客を頑張ってお店の売上に貢献したとしても、ヘルプホステスであるうちは、給料には反映されません。
出費はまずヘアメイクがあり、大体1回につき3000円程度かかります。同伴やアフターの際、お客様がホステスのタクシー代も出してくれます。また電話やLINEなどによる営業もあります。その電話代もホステス持ちです。
このように、接客・営業職というのは、持ち出し分が多い職業でもあるのです。仕事のためにかかった衣装代やヘアセット料金、タクシー代や電話料金は、確定申告の際に経費として申請すれば、戻ってきますので、面倒でも領収書を取っておいて、きちんと確定申告をしましょう。
ただし同伴ノルマよりかなりいい成績を上げたりすると、日給がアップしたり、金一封が出ることもあります。また、今接客しているお客さんが、将来自分の固定客になってくれる可能性もあるわけです。その日のために、長いスパンで考えて、地道に実績を積み上げていく必要があります。
とは言え銀座のクラブは、遅刻や欠勤には厳しいです。ペナルティとして罰金を課され、給料から天引きされます。同伴ノルマの未達成も、罰金の対象となる場合が多いです。
華やかに見えても、案外楽な仕事ではないのです。
係の場合は?
係になると、自分が担当しているお客様の売上が給料に反映されます。また担当客が他の人と一緒に来店すると、そのお客様の分も全部係の売上として計算されます。自分が休みの日に担当客が来店したとしても、すべて係の売上になります。
これが銀座のクラブホステスの強みで、「係」になれると、収入をどんどん増やしていくチャンスが与えられるのです。ただし、稼げるようになると、持ち出し分もまた増えるものです。お客様を何人も抱えたホステスは、ヘルプの女の子も多数ついているのが普通です。
ヘルプホステスは、自分がカバーできない場面で自分のお客さんを楽しませてくれる大事な存在です。ヘルプが頑張ってくれなければ、売上を維持することは出来ません。