キャバクラやラウンジとは違う「銀座クラブ」
銀座のクラブは、ナイトワークで働く女性にとっては頂点とも言える場所です。VIPのお客を相手に、一晩で驚くほどの金額を売り上げるホステスもいます。上昇志向を持つ女性にとっては、一度は目指したい場所かもしれません。
ナイトワークなのもあり、見た目が美しいことがホステスの条件のように思われがちですが、実は案外そうでもありません。見た目はごく普通でも指名客を増やし、独立してオーナーママとなったホステスも結構います。
今日は銀座クラブとその他のキャバクラやラウンジとの違いを説明します。
「キャバ嬢」ではなく「ホステス」
「ホステス」と言うと、飲食店で接客をする女性のことを指します。そのため、店の形態に関わらず、「接待でお酒を供するサービス」をする女性のことはすべて「ホステス」と呼ぶことができます。
しかし現在では、クラブに勤める接客業の女性を「ホステス」と呼ぶのが一般的なようです。
キャバクラ・ラウンジとはどう違うの?
クラブは、キャバレーやラウンジよりも高級なイメージで売っている店がほとんどです。
服装はドレスが基本で、セルフでヘアアレンジをしていくと、やり直しを命じられたり、厳しいお店だと罰金が科せられることもあります。
特徴的なのは、指名制です。
銀座のクラブでは、一人のお客様に対して一人の担当がつき、「係」と呼ばれます。永久指名制となっており、そのお客様が来店されると、他のホステスがついたとしても、係の売上になります。いわば、お客様が固定しているわけです。
係がついたからと言って、気に入った女の子を席に呼べないわけではありません。係とは、自分のお客様に出来るだけ心地よい時間を提供するための役割なので、他の女の子を呼んでもOKです。この女性のことを「ヘルプ」と呼びます。
また、ヘルプで入った子がそのお客さんと連絡先を交換するのもOKとされています。
これに対しキャバクラは、クラブよりも若干敷居が低いと言えるでしょう。料金は時間制で、前払いと後払いがあり、延長も出来ます。キャバクラに勤める、いわゆる「キャバ嬢」は、18歳~20代前半が多いです。来店する男性客も、「若くて可愛い女の子と楽しくお酒を飲みたい」という目的でやってきます。ママはおらず、それぞれのキャストが自分の才覚でお客さんの指名を取ります。
銀座のクラブでは、20~30代のホステスが多く活躍していますが、顧客を持っているホステスなら、年齢はそれほど重視されません。来店する客層も、キャバクラなどに比べると40~50代と高めで、政財界や芸能界の有名人も珍しくありません。そのため、若く明るいことよりも、しっかりと接客できることが求められます。銀座のクラブでは、一晩で最低3~4万円、少し飲食したり女の子たちに飲み物をおごったりすると、10万円を超えることもしばしばです。
決して安くない料金には、場所の雰囲気と、ホステスのサービス料が含まれます。 そのため、お客様に満足していただくためには、ホステスの接客スキルも非常に重要なのです。